2022年6月10日(金)に弊社iLect Studioとオンラインのハイブリッド形式で競技プログラミング(以下:競プロ)に関する外部向けイベントを開催しました!
本イベントは、AI開発の基礎力強化に競プロが効果的であるという考えの元、将来的にAI分野の発展に貢献する人材が増えてほしいという想いから開催に至りました。
ゲストには、AtCoderの赤色レーティング保持者で現役東大生の米田 優峻さんをお招きし、1時間ほど競プロの面白さや魅力についてお話していただきました。
本レポートでは簡単にその様子をご紹介したいと思います。
登壇者について
米田 優峻 氏 (@E869120)
2002年生まれ。2021年、筑波大学附属駒場高等学校を卒業し、現在東京大学に所属。競プロでは「E869120」として活躍。国内最大の競プロコンテストサイト「AtCoder」では最高ランクである赤色の称号を持ち、2020年までに国際情報オリンピック(IOI)で金メダルを三度獲得。また、アルゴリズム関連の研究でも日本学生科学賞・MATHコンなどで数々の実績を残している。その他、Qiitaで「レッドコーダーが教える、競プロ・AtCoder上達のガイドライン」記事などを執筆し、AtCoderでは新規問題を毎日投稿する、参加者数千人規模の企画「競プロ典型90問」を行うなど、アルゴリズムや競プロの普及活動にも取り組んでいる。著書に『問題解決のための「アルゴリズム×数学」が基礎からしっかり身につく本』がある。
今回のイベントは競プロ参加者を増やす目的で入門者向けの内容を企画し、オフライン、オンライン合わせて総勢80名を超える方々にご参加いただきました。当日はTwitterでイベント専用ハッシュタグを活用し、参加者の声がリアルタイムで米田さんに届き、オフライン、オンライン共に盛り上がりました。
イベントの流れは以下の通りです!
1. オープニング
2. 競技プログラミングとは
3. どんなコンテストがある?
4. AtCoder を始めよう
5. 競プロとアルゴリズム
6. 問題に挑戦してみよう!
7. 講演のまとめ
8. 質問コーナー
9. 終わりの挨拶
講演の様子
入門者向けという事で、講演序盤には「ゲーム感覚で対戦しながらアルゴリズムを学べる」「就職・転職、コーディング試験にも役立つ」という競プロの2つの魅力をお伝えいただき、コンテストの流れや様々な競プロもご紹介していただきました。
中でも今日から競プロ!という方にはAtCoderがおすすめで、以下3つの観点がおすすめの理由として挙げられました。
①参加しやすさ
日本語での出題であり、 参加費や年齢制限が無いうえ、初心者向けの問題がある
②コンテストの頻度
毎週土日に定期的にコンテストが開催される
③レーティング
成績に色がつくため目標管理がしやすい
AtCoderについて予備知識がついたところで早速みんなでAtCoderに登録をしてみます。
登録が終わると、初心者におすすめのABS(AtCoder Beginners Selection)を実際に解いて提出するハンズオンセクションを10分間実施しました。参加者の皆さんも真剣に問題を解いてました。
競プロとアルゴリズムのお話では、迷路の図を用いてアルゴリズムや思考力をうまく利用して計算することで、効率よく正解にたどり着ける事を非常に分かりやすく説明してくださいました。
アルゴリズムの大切さについて理解が深まったところで、最後に競プロの問題2問を一緒に解いていきます。1ステップずつの丁寧な解法解説と、具体的な実装の中身紹介があり初学者にも非常に親切な内容でした。
最後に参加者からの質問コーナーを実施し、技術面での質問や米田さん自身のスキルに関する質問まで幅広くお答えいただきました!タイピングスキルを上げる練習方法や、米田さんの好きなアルゴリズム、米田さんの今後の目標など、普段は聞けないような貴重なお話に、会場参加者はもちろんTwitter上でも様々な反応があり盛り上がりました。
講演後には、感染症予防に努めながら米田さんや現地参加者と簡単な懇親会を実施し、併設のコミュニティスペースで一緒に寿司打をしたり、アルゴリズムについて熱く語ったりする場面も見られました。
イベント終了後には「説明が丁寧だった!」「競プロのお話を聞いて興味が湧いた!」「院試が終わり次第競プロを始めたい!」といった声をいただき、本イベントが競プロを始めたい人の背中を少しでも押すことができたのではないかと思っています。
最後に
本イベントの実施にあたり、忙しい中でも講演の準備を進めてくださいました米田さん、改めてありがとうございました!
ご参加いただいた皆さんにも改めてお礼申し上げます!
最後にNABLASでは「Kaggle&AtCoder支援制度」を導入し、エンジニアのスキルアップや技術力の向上を支援しています。エンジニアも募集中ですので、少しでもNABALSに興味を持った方がいらっしゃいましたら、ぜひご応募下さい!
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